産後の”危機”を救ってくれたのは、産後ケア教室だった!~カップル受講者インタビュー
- mnakagiri
- 8月1日
- 読了時間: 7分
更新日:8月21日
こんにちは。産後セルフケアインストラクターの中桐昌子(まさりん)です。
今回は、マドレボニータの
『産後ケア・ベルンの森クリニック教室』7月コースに、
カップルでご参加くださった
”たけちゃん”ご夫妻(ご参加当時:産後2ヶ月)にインタビューしました!
通常は、「産後ケア教室4回コース」は産後女性を対象にしたプログラムですが、
『ベルンの森クリニック教室』7月コースが、少人数開催だったこともあり、
トライアル企画(マドレボニータとしても初の試み!)として
「パートナーもぜひご一緒に!」と、ご夫妻そろってご参加いただきました。

ーまずは、ご夫妻で産後ケア教室に参加されていかがでしたか?
夫:最初は妻に誘われて、訳もわからず、
何するの?というところからはじまりましたが、
子連れで参加できて、
同じような子育て世代の方の話が聞けて、運動もできて…。
育休中の引きこもり生活から変わって、
自分自身が明るくなったような気がします。
妻:夫と一緒に参加できて、
コミュニケーションの時間がとれたことで、
より仲が深まったと思います。
これからも、お互いを大切にしながら過ごすきっかけにもなりました。
強制的にでも連れてきてよかったです!笑
ー今回は第一子の育休中とのことですが、育休を一年取得されようと思ったいきさつは?
夫:育休を取るのが当たり前、という感じで。
妊婦健診や行政のパパママ学級も、
すべて夫婦で一緒に行っていたので、育休も当然、
二人でとって、二人で育児をするものだと思っていました。
育休の期間も、ふたりで同じ一年とって
娘の成長を一緒に見守ろうと、
割と早い段階から決めていて、職場にも話をしていました。
職場に、男性が育休を取得した前例がなかったこともあり、
自分で決めることができたというのもありました。
妻:はじめての子どもですし、
ふたりで一緒に育児したいという思いが一致していて。
「だんなさんに育休を一年も取ってもらえてよかったね!すごいね!」
と言われることがあるのですが、
(え、私が取ってもらう立場なの?)
という違和感があって。
二人の子どもなんだから、お互い平等であるはずなのに、
まだまだ女性が育休をとって育児をする、
というのがデフォルトなんだな~と、モヤモヤしたりしていました。
ー実際に育休に入られて、いかがでしたか?
夫:育児がこんなに大変とは思っていませんでした。
夜中も1時間おきに起こされて、寝れない辛さ…。
妻が産後1か月くらいは貧血気味で
横になる時間が多かったので、
自分が頑張らないと!というプレッシャーもあり、
体よりも、メンタルのほうがしんどかったです…。
妻:私も想像以上に、体も、メンタルも、両方が大変でした。
産んだら母乳は出るものだと思っていましたが、
うまく授乳ができなくて…。
「母乳すらうまくあげられない私は母親失格!
もうどこか遠くに消えてしまいたい…!」
って毎日泣いていました。
夫:実際に「もう消えたい!」って
言葉にも出していたよね…。
妻:夫が搾乳した母乳やミルクを飲ませてくれたり、
おむつ替えも沐浴もしてくれたり、
ほとんど夫が育児をしていました。
私は横になって、泣いていることが多く、
何の役にも立っていないと思ってしまって。
今思えば、『産後うつ』だったのかもしれません。
知り合いの方に、
産後ケア教室の体験会に誘ってもらったときは、
まだまだ気が滅入っていました。
ーそのような状況で、体験会に参加しようと思ったのはなぜですか?
妻:「産後ケア」って書いてあったので、
体と心が変わるかも!という、
ちょっとした期待もありました。
体験会なので気軽に参加できそうだし、
産院で開催しているという安心感もありました。
ただ、夫も私と同じようにしんどそうだったので、
私だけ楽しい思いをしていいのかな…と思っていました。
夫:妻のつらそうな様子を毎日見ていたので、
「リフレッシュになるだろうから、無理してでも行っておいで!」と、
子どもは私が家で見守って、ひとりで体験会に送り出しました。
何より、人と話す機会を作ったほうがいいと思ったんです。
ーそんな体験会を経て、4回コースを一緒に参加いただくことになったんですよね。
妻:体験会に参加して、
赤ちゃんが中心の生活を送っていた中で、
自分自身をケアする時間を作れたことが、
精神的にとてもよかったんです。
なので、精神的につらそうにしている夫も誘ってみようと。
お互い前向きに過ごせる良いきっかけになるかも、と思いました。
夫:でも実は、初回レッスンの時は気持ちが沈んでいたんです。
というのも、
前日の夜に子どもがなかなか寝てくれなくて。
朝すでにぐったりでした…。
しかも、レッスンで何をやるかわからない…という不安もあって…笑。
妻:でも、エクササイズして、
コミュニケーションのワークもして、
初回レッスンからの帰り道では、
二人ともすっかり元気になって!
夫がニコニコしている姿を見て、
誘ってみて本当によかった!と思いました。笑
ープログラムの内容はいかがでしたか?
妻:妊娠中含めて、運動して汗をかく、ということがなかったので、
久々に思いっきり運動できる解放感!
それだけで本当にスッキリしました!
しかも、まさりん先生が、
おもしろトークで笑顔になれる場面をたくさん作ってくれたので、
気持ちが前向きになれました。
夫:私は体よりも精神的なほうがまいってしまっていたので、
外に出て、人と話をするだけでも気持ちが明るくなるのがわかりました。
体を動かして、話をすることで、
体も、心も、元気になれましたね。
妻:レッスンの時間だけでなく、
帰り道でも「こんな風に思っていたんだね~」と、
対話のワークの続きができたのもよかったです。
ずっと家にいると、
子ども以外の、
夫婦についての話をする機会を作るのは難しいと思うんです。
夫:3週目のワークで、
夫婦で分かれて話をした時に、
偶然にも「夫婦ふたりの時間を大切にしたい」という
同じ思いを言葉にしていて。
あの後も、
「あれはすごかったね~!」って
二人で盛り上がりました。
そんな風に、
お互いの価値観に
改めて触れられたのも本当によかったです。
妻:3週目のレッスンで出してもらった宿題
「骨盤呼吸法&骨格調整」も、
家でふたりで一緒に取り組みました。
最終回レッスンの「ウォーキング」も
散歩しながら一緒に練習してますが、
なかなかうまく歩けなくて、
お互い、変だよ!ってツッコミを入れ合ってます。笑
ー改めて、おふたりで育休を過ごしてみて、感じることはありますか?
妻:妊娠中から、これまでも、
ずっと二人でやってきているので、
夫婦どちらかに家事や育児が偏るのではなく、
一緒に協力してやっていけたらいいよね!と心から思っています。
育休中も、職場復帰しても、
しっかりコミュニケーションを取って、
お互いを支え合える夫婦でいたいと思います。
産後の我が家の”危機”を救ってくださったのが
産後ケア教室だったな…と思います。
今、楽しく過ごせているのは教室のおかげだと思うので、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです!
夫:いろんなイベントにも参加できたらと探しているんですが、
行政の講座などでも、
「ママと赤ちゃん」を対象にしたものばかりで。
今回のように、パパもそこに参加できることで、
男性自身もリフレッシュする機会になると思うので、
もっと父親になった男性も
参加できるような機会が増えたらと願うばかりです。

********************
たけちゃんご夫妻、
育休中のリアルなお話を聞かせていただき
ありがとうございました。
「男性育休」が制度化されて以降、
ものすごい勢いで
その取得率も期間も伸び続けており
社会的に賞賛され、評価されています。
でも、産後の家庭内で起こっていることは
なかなか可視化されていないのが実態。
閉ざされた産後の家庭で何が起こっているのか?
そこに”危機”があるのだとすれば
どうすれば予防・解決していけるのか?
マドレボニータとしても初めて
産後ケア4回コースにカップルでご参加くださったたけちゃんご夫妻。
お二人のリアルな育休中の声は
ほんの一組のカップルの声に留まらず
「男性育休」がますます増えるであろう社会の課題に
通じる声だと感じています。
最後にお話くださったように
「カップルで産後ケア」が当たり前の社会になるよう
まだまだわたしたちも尽力していきます。
*******************
ただいま8月体験会・9月コース、受付中です☆
コメント