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産後の”危機”を救ってくれたのは、産後ケア教室だった!~カップル受講者インタビュー

更新日:8月21日

こんにちは。産後セルフケアインストラクターの中桐昌子(まさりん)です。


今回は、マドレボニータの

カップルでご参加くださった

”たけちゃん”ご夫妻(ご参加当時:産後2ヶ月)にインタビューしました!


通常は、「産後ケア教室4回コース」は産後女性を対象にしたプログラムですが、

『ベルンの森クリニック教室』7月コースが、少人数開催だったこともあり、

トライアル企画(マドレボニータとしても初の試み!)として

「パートナーもぜひご一緒に!」と、ご夫妻そろってご参加いただきました。


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ーまずは、ご夫妻で産後ケア教室に参加されていかがでしたか?


夫:最初は妻に誘われて、訳もわからず、

何するの?というところからはじまりましたが、

子連れで参加できて、

同じような子育て世代の方の話が聞けて、運動もできて…。


育休中の引きこもり生活から変わって、

自分自身が明るくなったような気がします。


妻:夫と一緒に参加できて、

コミュニケーションの時間がとれたことで、

より仲が深まったと思います。


これからも、お互いを大切にしながら過ごすきっかけにもなりました。

強制的にでも連れてきてよかったです!笑



ー今回は第一子の育休中とのことですが、育休を一年取得されようと思ったいきさつは?


夫:育休を取るのが当たり前、という感じで。

妊婦健診や行政のパパママ学級も、

すべて夫婦で一緒に行っていたので、育休も当然、

二人でとって、二人で育児をするものだと思っていました。


育休の期間も、ふたりで同じ一年とって

娘の成長を一緒に見守ろうと、

割と早い段階から決めていて、職場にも話をしていました。


職場に、男性が育休を取得した前例がなかったこともあり、

自分で決めることができたというのもありました。


妻:はじめての子どもですし、

ふたりで一緒に育児したいという思いが一致していて。


「だんなさんに育休を一年も取ってもらえてよかったね!すごいね!」

と言われることがあるのですが、

(え、私が取ってもらう立場なの?)

という違和感があって。


二人の子どもなんだから、お互い平等であるはずなのに、

まだまだ女性が育休をとって育児をする、

というのがデフォルトなんだな~と、モヤモヤしたりしていました。



ー実際に育休に入られて、いかがでしたか?


夫:育児がこんなに大変とは思っていませんでした。

夜中も1時間おきに起こされて、寝れない辛さ…。


妻が産後1か月くらいは貧血気味で

横になる時間が多かったので、

自分が頑張らないと!というプレッシャーもあり、

体よりも、メンタルのほうがしんどかったです…。


妻:私も想像以上に、体も、メンタルも、両方が大変でした。


産んだら母乳は出るものだと思っていましたが、

うまく授乳ができなくて…。


「母乳すらうまくあげられない私は母親失格!

もうどこか遠くに消えてしまいたい…!」

って毎日泣いていました。


夫:実際に「もう消えたい!」って

言葉にも出していたよね…。


妻:夫が搾乳した母乳やミルクを飲ませてくれたり、

おむつ替えも沐浴もしてくれたり、

ほとんど夫が育児をしていました。


私は横になって、泣いていることが多く、

何の役にも立っていないと思ってしまって。

今思えば、『産後うつ』だったのかもしれません。


知り合いの方に、

産後ケア教室の体験会に誘ってもらったときは、

まだまだ気が滅入っていました。



ーそのような状況で、体験会に参加しようと思ったのはなぜですか?


妻:「産後ケア」って書いてあったので、

体と心が変わるかも!という、

ちょっとした期待もありました。


体験会なので気軽に参加できそうだし、

産院で開催しているという安心感もありました。


ただ、夫も私と同じようにしんどそうだったので、

私だけ楽しい思いをしていいのかな…と思っていました。


夫:妻のつらそうな様子を毎日見ていたので、

「リフレッシュになるだろうから、無理してでも行っておいで!」と、

子どもは私が家で見守って、ひとりで体験会に送り出しました。


何より、人と話す機会を作ったほうがいいと思ったんです。



ーそんな体験会を経て、4回コースを一緒に参加いただくことになったんですよね。


妻:体験会に参加して、

赤ちゃんが中心の生活を送っていた中で、

自分自身をケアする時間を作れたことが、

精神的にとてもよかったんです。


なので、精神的につらそうにしている夫も誘ってみようと。


お互い前向きに過ごせる良いきっかけになるかも、と思いました。


夫:でも実は、初回レッスンの時は気持ちが沈んでいたんです。


というのも、

前日の夜に子どもがなかなか寝てくれなくて。

朝すでにぐったりでした…。


しかも、レッスンで何をやるかわからない…という不安もあって…笑。


妻:でも、エクササイズして、

コミュニケーションのワークもして、

初回レッスンからの帰り道では、

二人ともすっかり元気になって!


夫がニコニコしている姿を見て、

誘ってみて本当によかった!と思いました。笑



ープログラムの内容はいかがでしたか?


妻:妊娠中含めて、運動して汗をかく、ということがなかったので、

久々に思いっきり運動できる解放感!

それだけで本当にスッキリしました!


しかも、まさりん先生が、

おもしろトークで笑顔になれる場面をたくさん作ってくれたので、

気持ちが前向きになれました。


夫:私は体よりも精神的なほうがまいってしまっていたので、

外に出て、人と話をするだけでも気持ちが明るくなるのがわかりました。


体を動かして、話をすることで、

体も、心も、元気になれましたね。


妻:レッスンの時間だけでなく、

帰り道でも「こんな風に思っていたんだね~」と、

対話のワークの続きができたのもよかったです。


ずっと家にいると、

子ども以外の、

夫婦についての話をする機会を作るのは難しいと思うんです。


夫:3週目のワークで、

夫婦で分かれて話をした時に、

偶然にも「夫婦ふたりの時間を大切にしたい」という

同じ思いを言葉にしていて。


あの後も、

「あれはすごかったね~!」って

二人で盛り上がりました。


そんな風に、

お互いの価値観に

改めて触れられたのも本当によかったです。


妻:3週目のレッスンで出してもらった宿題

「骨盤呼吸法&骨格調整」も、

家でふたりで一緒に取り組みました。


最終回レッスンの「ウォーキング」も

散歩しながら一緒に練習してますが、

なかなかうまく歩けなくて、

お互い、変だよ!ってツッコミを入れ合ってます。笑



ー改めて、おふたりで育休を過ごしてみて、感じることはありますか?


妻:妊娠中から、これまでも、

ずっと二人でやってきているので、

夫婦どちらかに家事や育児が偏るのではなく、

一緒に協力してやっていけたらいいよね!と心から思っています。


育休中も、職場復帰しても、

しっかりコミュニケーションを取って、

お互いを支え合える夫婦でいたいと思います。


産後の我が家の”危機”を救ってくださったのが

産後ケア教室だったな…と思います。


今、楽しく過ごせているのは教室のおかげだと思うので、

本当に感謝の気持ちでいっぱいです!


夫:いろんなイベントにも参加できたらと探しているんですが、

行政の講座などでも、

「ママと赤ちゃん」を対象にしたものばかりで。


今回のように、パパもそこに参加できることで、

男性自身もリフレッシュする機会になると思うので、

もっと父親になった男性も

参加できるような機会が増えたらと願うばかりです。


たけちゃんご夫妻と、1ヶ月ともに産後ケアに取り組んだ7月コースの仲間たち
たけちゃんご夫妻と、1ヶ月ともに産後ケアに取り組んだ7月コースの仲間たち

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たけちゃんご夫妻、

育休中のリアルなお話を聞かせていただき

ありがとうございました。



「男性育休」が制度化されて以降、

ものすごい勢いで

その取得率も期間も伸び続けており

社会的に賞賛され、評価されています。


でも、産後の家庭内で起こっていることは

なかなか可視化されていないのが実態。


閉ざされた産後の家庭で何が起こっているのか?

そこに”危機”があるのだとすれば

どうすれば予防・解決していけるのか?



マドレボニータとしても初めて

産後ケア4回コースにカップルでご参加くださったたけちゃんご夫妻。


お二人のリアルな育休中の声は

ほんの一組のカップルの声に留まらず

「男性育休」がますます増えるであろう社会の課題に

通じる声だと感じています。


最後にお話くださったように

「カップルで産後ケア」が当たり前の社会になるよう

まだまだわたしたちも尽力していきます。



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ただいま8月体験会・9月コース、受付中です☆




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