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快適な授乳姿勢

  • murabe2
  • 2020年9月17日
  • 読了時間: 3分

更新日:10月21日

正しい姿勢を覚えて快適に授乳しよう


授乳のとき、横座りで身体を傾けていたり、背中を丸めて赤ちゃんの顔の上にかがみ込む人が多いもの。ところがその姿勢がクセになってしまうと、筋肉は回復せず、おなかはたるみ、内臓は下垂して働きが低下し、肩や腰にムダな力が入って痛みのもととなり…とトラブル続出。自分のためにも赤ちゃんのためにも、正しい姿勢を覚えましょう。


ここでは、姿勢の整え方と、授乳の方法をご紹介します。



姿勢の整え方


01 両腕を伸ばし、上に上げる


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両腕を指先まで伸ばし、そのまま耳の後ろまで引いて、手のひらを外側に向けましょう。


首が前に出たり、目線が下向きにならないよう注意。背中の筋肉を使って、腕を後ろに引くようにするのがコツです。



02 背中の筋肉を意識して腕を下ろす


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背中の筋肉がひきしまっているのを感じながら、手を外側に向け、腕を下ろします。両手はできるだけ後ろ、なるべく遠いところを通るようにして下ろしてください。



03 背中の筋肉を使い肩の力は抜く


手を下ろし、肩の力は抜き、背中の筋肉で肩を後ろに引いた姿勢が、上向きバストに必要な胸板の角度です。胸が開き、肩の血行もよくなるので肩コリや乳腺炎の予防効果もありますよ。


この状態をつねにキープするよう意識して暮らすと同時に、01~02の動作をこまめに行なって、姿勢をリセットする習慣をつけるのがおすすめです。



授乳の仕方


以下の手順は赤ちゃんを横抱きして授乳することを想定しています。縦抱きやフットボール抱きの場合は、同じように姿勢を意識してみてください。


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肩は耳より後ろに

肩の位置は、「姿勢の整え方」でマスターした姿勢をキープしましょう。


腹筋は長く保つ

背すじを伸ばすと腹筋も長く保たれ、たるんだおなかの脂肪も平らになります。内臓も圧迫されず、健康的です。


背ぼねはまっすぐ

背ぼねはまっすぐに。猫背にならないのはもちろん、反りすぎにも注意してください。背中のラインがまっすぐな状態の気持ちよさを実感しましょう。


仙骨は床に対して垂直

仙骨は床に対して垂直に保ってください。この状態をおなかと背中の筋肉で支えることで、座っているだけでも筋トレになります。


前かがみにならないよう、赤ちゃんの頭の下にクッションを置く

赤ちゃんが小さくて胸に口が届かない場合は、自分がかがみ込むのではなく、赤ちゃんの頭を高くします。半分に折ったざぶとんやクッションを赤ちゃんの頭の下に置きましょう。母乳の場合は、お互いのおへそとおへそが向き合うようにします。ミルクの場合は、赤ちゃんを真上に向かせます。どちらの場合も赤ちゃんが乳頭をまっすぐくわえられるようにすることが大切です。


骨盤は左右対称に

あぐらをかいて座り、骨盤はつねに左右対称を心がけましょう。



自力で姿勢を維持するのがツラい人には、壁を利用するのがおすすめです。仙骨を壁にぴったりくっつけることで、ムリなく仙骨を床に対して90度の状態にすることができます。


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正しい授乳姿勢を習慣にすることで、バストアップの効果もありますよ!



(C) 2016 吉岡 マコ


(監修: 杏林大学 保健学部 准教授 佐々木 裕子 先生)

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