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こどもの未来に貢献できる大人の育成ー『産後セルフケアアドバイザー』インタビュー②

2021年4月12日更新


こんにちは。養成事業部の中桐昌子です。


2021年1月から新規開講したマドレボニータ養成スクール

3か月の前期課程を修了し、

9名の『産後セルフケアアドバイザー』が誕生しました!


そんなアドバイザーのみなさまに

リレーインタビューをさせていただいております☆



今回は、宮城県石巻市にて、

高齢者デイサービスの管理者・機能訓練指導員(所有資格は作業療法士)、

そして時々ヨガ教室を開催されている

橋本和良さん(スクールでの通称:よっちゃん)です。

(左)よっちゃん (右)インタビュアーの中桐












修了証との記念写真も撮って送ってくださいましたー☆



―マドレボニータの養成スクールで学びたいと思ったのはなぜですが?


産後の経験を通し、半年ほど前から

産後ケアの担い手になりたい!産後ケアについて学びたい!

できれば作業療法の視点も持っていたいけど何ができるんだろう・・・

と思っていたちょうどその時期に、タイミングよく、

マドレボニータのHPを目にする機会があったんです。


介護・障害福祉事業を営む夫は、

以前からマドレさんの活動を知っていて、

数年前からお名前は聞いていたのですが、

当時は自分のアンテナにひっかからなくて。


改めてサイトを見てみると、

”産後はリハビリが必要である”ということを明言していたり、

リハビリ業界の中では抜け落ちてしまっている

大切なことについてもたくさん言及されていて、

「これは学んでみたい!」と思いました。


自分の想いと、スクール開講が

偶然重なったのだと思うのですが、

必然だったのかなとも思っています。




―スクールを受講してみていかがでしたか?


とにかく攻めたカリキュラムでした!笑 


3か月のカリキュラムとは思えないほど凝縮された内容、

産後ケアの担い手としての在り方、他者や自己との対峙の仕方、

産後うつの理解、産後のセルフケアの実技やプログラムの意図、

場づくりの企画まで…。


本当にいろいろな要素が詰め込まれていて、

毎回の課題に取り組むのに大変なはずなのですが、

インストラクターのみなさんの表情やコミュニケーションにおける言葉が

とても優しく、豊かで、不思議と、どんどんポジティブになれて。


産後ケアの知識をインプットできたことはもちろん、

それ以上に自分について考えたり、話をしたり、

共に学ぶ仲間の意見を聞く中で、自分自身を見直すことができましたし、

自分が変化したことを感じました。




―ご自身の“変化”について詳しく教えていただけますか。


“自尊心を持てるようなった”というのが

一番大きな変化だと思います。


それまでは人に何かを頼むのが苦手だったんです。

そうすることで相手が不快になったらどうしよう?って。


家庭での、ちょっとした家事のお願い事や、職場でのやりとりでも、

相手に嫌な思いをされるくらいなら、

自分でやるほうが早いと思っていたんです。


今思えば、そういう煩わしいことを避けることで、

実は自分が傷つかないよう守っていたのかもしれません。


でも、スクールで繰り返し、

「あなたはどう思いますか?どう感じますか?」と問われ、

主体的に考えたり、想いを言葉にすることで、

自分はどうしたいのか?どうありたいのか?という

自分の希望にきちんと目を向けられるようになった。


自分の望みを明確にしたいし、

そういう権利が私にはある。


そう心から思えることで

自尊心を取り戻すことができたのだと思います。




―スクール受講を通してよかったことは?


「パートナーと話せるようになったこと」です。


夫とは、家でも職場でも、常に一緒にいるので、

その分、意見の相違から衝突することも多くありました。


でも、自分の望みに目を向けられるようになったことで、

自分の想いを伝えず、我慢してイライラすることのほうがよくない、

自分が想っていることを夫にもきちんと伝えたい、

と思うようになりました。


その上で、あなたはどうしたいのか?という

相手の想いにも耳を傾けられるようになりました。


仕事について話す中でも、

私は子育てでのうつを予防し、生きやすい社会にしたいという望みがあるのですが、

夫は介護うつを予防したいという想いがあることを改めて共有できて、

分野は違えど、目指す社会は同じなんだと気づくこともできました。




―今後の活動や、やってみたいことについて教えてください。


直近の活動だと、

地元の子育て広場や子育て支援センターで、

ヨガ講座や産後女性向けの健康教室を担当しているのですが、

今回のスクールで学んだ産後のセルフケアもお伝えできたらと思っています。


また長期的なビジョンとしては、

「未来の子どもたちが将来、社会解決を臆せずできること」

というゴールを掲げています。


そのためには、

子どもたちに寄り添う立場である

大人の成長をサポートしたいという想いがあります。


急速に変化していく社会の中で、

こどもの未来に貢献できる大人の育成。


子どものよりよい育ちのためには、

大人自身もよりよく成長していかなくてはいけない。


とはいえ、私ひとりでできることは限られているので、

まわりの団体や組織、行政とつながりながら、

2030年までにはしっかりと実績を積み上げ、

社会変革の一端を担っていきたいと思っています。









想定時間を大幅に超えてのインタビューでのお話、

本当にありがとうございました!


数年前からマドレのことを知っていたにも関わらず、

産後の混沌としていた時期には響かなかったことが

実は心残りでもある、ともお話しくださったよっちゃん。


当事者の方たちに『産後ケア』の大切さをわかりやすく知っていただくためには

情報発信の仕方も、もっと工夫していきたいし、

産前からのアプローチも必要。

何より、パートナーと一緒に産後ケアについて学ぶ機会が必須!


と熱く語ってくださるよっちゃんは、

マドレボニータにとっても力強い同志です!


親になったからこそ、

目の前のこどもたちのためにも、未来の社会のためにも、

まずは自分自身を大切にする。

自分らしく生きようと追及していく。


そんな共通の望みを胸に、

これからも共に活動していけたら!

よっちゃん、これからもどうぞよろしくお願いいたします!



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★リレーインタビューはこちらから★




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