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フランスでは、出産した女性が体の回復のためのリハビリに取り組む文化があり、なんと、そのための費用は公費でまかなわれています。フランスでは、出産費用はもちろん無料、子どもを産んだら当然のように無料で産後ケアが受けられるそうです。
子どもを産み育てるという「命に関わる行為」をめぐって受けられるケアに格差が少ないというのは、システムとしては、非常に素晴らしいですよね。 

一方、日本では、出産までのサポートは手厚くても、産後の健康は自己責任で、自費でやってね、というのが現状です。
お金持ちは赤ちゃんを産んでも、ベビーシッターを雇ってエステに行ったり、パーソナルトレーナーを雇って産後のシェイプアップに取り組んだり優雅な生活ができるけれど、そんなのは本当に一握りの人たち。
多くの産後女性は、体が回復したかどうかもわからないまま自分のことはあとまわし。産後ケアという概念さえ知らずに、不調ななか子育てがスタートし、自分に向き合う余裕がなく自分を尊ぶ心が失われていく。これが現実です。


こうして産後のあわただしい生活の中で体調も悪く、うっかり自尊心を奪われてしまいそうなときに、産後の専門家が、すこしだけ介入して産後の体や運動についての正しい知識やケアの方法を伝え、その人が本来もっている力を発揮するのを見守る、ということができたら・・。それは昨今問題になっている育児ノイローゼや虐待などの予防にもつながるはずです。


日本では、まだまだ産後ケアの必要性は認知されておらず、出産した女性の健康をケアするシステムも当然ながらありません。

「産後ケアのシステムがないということは、産後ケアのプログラムも専門家も存在しないということ。ならばまずはプログラムと専門家を作ろう!」

そんな想いから、1998年より、私たちは産後女性たちの集まる現場で、子育ての導入期に本当に必要なことを盛り込んだプログラムを開発し、研究し続けてきました。そのプログラムは産後のボディケア&フィットネス教室という形で多くの産後女性に受講していただき、確かな手ごたえを感じ続けています。

2002年からはそのプログラムを教えることができる「産後セルフケアインストラクター」の養成を始め、2007年からは明確な基準を示したインストラクター認定制度を整備し、より多くの人が、良質のインストラクターからこのプログラムを受講できるよう努めてきました。
そして、改めて「一部の、お金に余裕がある人だけでなく、すべての産後女性にこのプログラムを受講してもらいたい。そのためには、産後ケアが公費でまかなわれるくらいの、システムの変化がおきなければならない」と感じています。


「産後ケアの必要性」について、当事者である産後女性たちからは切実な共感を得ているにも関わらず、社会ではほとんど認知されておらず、あまり重要だとも思われていません。産後に適切なケアを受けることで、社会問題にもなっている乳幼児の虐待やセックスレスや育児ノイローゼが予防できるという可能性に思いをはせる人もまだ多くありません。(当事者である産後の女性からは、そんな声が多数寄せられているにもかかわらず。)未経験者は産後の大変さを知りませんし、経験者も「咽元すぎれば熱さ忘れ」てしまうのです!

でも、そろそろ、当事者だけでなく、社会に広く、産後ケアの必要性を届けなければならないとおもいます。そうしないと、日本の母子保健のシステムに産後ケアが組み込まれるようになるほどの変化は、いつになってもおきないでしょう。

そこで、私たちは気づきました。「産後の女性に産後のボディケア&フィットネス教室を提供しているだけではダメだ。サービスを提供するだけでなく、ムーブメントを起こさなければ!」と。

まずは、多くの人に産後ケアの必要性を、そしてそれが日本にはまだシステムとして整備されていないことを、知ってもらうことから始める必要がある・・・。ならば、私たちが旗振り役になろう、と。

メッセージをここまで読んでくれたあなた。私たちと一緒に、「産後ケアの必要性」を世に訴えていきませんか。そして、さらに関心のあるかたは、産後プログラムを基礎から学んで、次世代の産後女性に産後ケアを伝えていきませんか。
ぜひ、あなたのお力をお貸しください。お待ちしています。

マドレボニータ(美しい母)プロジェクト 発起人
特定非営利活動法人マドレボニータ 代表理事
吉岡マコ

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